認識の錯誤
(木田知寛、ジャパニーズインベスター、2011.Winter.Vol.71、pp42-41)
(1)最後のワラ
⇒目に付きやすいものに物事の原因を帰してしまうこと。
(らくだの背中に、軽いワラを乗せたときに背中が折れてしまい、ワラのような軽いものを乗せても背中が折れる、と誤解することから。)
(2)あばたもえくぼ
⇒ある人に対して、一回、好印象を持つと、その人が仮にいやなことをしても良く見えてしまう、という人間の心の働き。
(行動経済学の用語で言う、確証バイアス)
(3)赤信号
⇒他の人がやっているからという理由で、普段の自分だったらしないような意思決定をしてしまうこと。
(赤信号、みんなでわたれば怖くない)
(4)武士に二言は
⇒自分が言ったこと、あるいは自分の行動を翻すのを潔しとしない傾向。
(自分の持っているものは、他のものよりも良く見えてしまう保有効果)
(5)火のないところに
⇒うわさ程度の信憑性のない情報でも、何回も聞くうちに信じてしまう、という心理。
複数の情報ソースから、疑心暗鬼な情報を聞くと、信憑性は高くなくても核心に変わってしまう。