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備忘録

中国から米国への回帰?

下記のプレスリリースが目に入った。意思決定の際に、人件費のみで中国の優位性を判断すると、トータルで見た場合に誤った意思決定をもたらす恐れがあるらしい。
http://www.bcg.com/media/PressReleaseDetails.aspx?id=tcm:12-75973
数年すると、中国で操業する米国企業が、米国の操業に戻るかもしれない、とのこと。
要因は、以下のとおり。
 (1)中国の人件費の上昇
 (2)中国元の上昇(ドルの下落)
 (3)米国の各州が企業誘致のための優遇策を提供
 (4)米国の熟練労働者と同等のスキルを有する中国人労働者の確保の困難性(労働生産性は米国の方が高い)
 (5)人件費以外の費用(在庫、輸送等)も含めた場合に、米国と中国とのコストの差が僅か(数ポイント)になること。
 (6)具体的には、キャタピラー社(建設機械)、NCR社(ATM機械)を米国に移管。