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備忘録

スキルアップのためのチェックリスト

ヒアリング  (1) 相手の話に集中する。
・割り込まない。
・相手が話すのをやめたら他にありますか?と聞く。
・事前に相手について予備知識を持ち、好奇心を高めておく。
  (2) 聞いているサインを送る。
・NGの例・・・メールしながら話を聞く態度。
・OKの例・・・相手に対する「うなずき」(人間には、自分を認めてほしいという欲求があり、案に満たされている。)
  (3) 効果的な質問をする。
・オープンクエスチョン・・・5W1Hの視点で質問する。YESかNOを迫らない。相手も気づいていないニーズを知ることもできる。発散に注意。クローズドクエスチョンと組み合わせるとよい。
・クローズドクエスチョン・・・YESかNOを求める。話を絞り込む。あいまいな点を明確にするのによい。質問がはっきりし過ぎているので相手が答えにくい場合もあり得る。オープンクエスチョンと組み合わせるとよい。
  (4) 聞いた話を要約する
・リフレイン・・・相手から聞いた内容を要約して相手に伝えること。
・相手は、安心して次の話題に移れる。
・あいまいな点を明確化できる。
  (5) コーチングのスキルも有益

ファシリテーション・利害関係の異なるステークホルダーから協力を引き出す。
  (1) 論点を見える化する
・空中戦になりやすい議論の内容を、関係者が共有できるように可視化すること。
・議論の目的、方向性、論点を明らかにし、関係者の思考を集中させること。
  (2) ロジックツリーで整理する
・MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)・・・もれなくダブりなく。論理的に同じ種類のもの→同じレベルに。論理的に前後関係が明確なもの→上位概念、下位概念に区分。
・2種類のアプローチ・・・原因分析と手段展開
・ロジックツリーの共有化を意識して、ホワイトボード等に書くとよい。
  (3) ロジカルシンキング
・whyを5回繰り返す。1つの問題に対して粘り強く考え抜く。思考タフネス・仕事以外でも疑問に思ったら深く考えてみる。
・分類概念の抽出能力
事象が複雑であっても抽象化して本質を把握できれば、シンプルに構造を捉える事ができ、わかりやすい言葉で表現できる。
→トレーニングとして、具体的なケースについて抽象度を上げてみる。つまり・・・とか、要するに、等。

ネゴシエーション 対立する問題に対して、利害関係を調整し、相互に納得感を得るスキル。
 相手に敗北感を抱かせない形でWIN−WINの関係で調整を終結させること。
  (1) 相手の立場に立って考える。
・交渉相手はまったく異なる立場の関係にある場合もあるので、相手の立場に立って物事を考えてみる。
・相手の意見を変えさせたいのならば、相手がその意見に固執する理由を考えるとよい。
  (2) 人ではなく問題をターゲットにする。
・交渉において勝ち負けにこだわると感情的な対立を生みやすい。
→人ではなく問題を焦点にして、議論する必要性(目的)を明らかにする。
・相手の攻撃ではなく、あくまでも、良い結果を生むために議論しているという雰囲気を作るのが大事。
・交渉相手も人間であることを忘れない。相手の感情にも注意を払うこと。
・交渉相手とパーソナルな関係を築くのもよい。
  (3) BATNA(Best Alternative To a Negotiated Agreement)を決めて交渉に臨む。
BATNAとは、交渉決裂時の最善案。
・交渉決裂時にとりうる策をリストアップし、最善のものをBATNAとする。
・交渉の際に気持ちに余裕が生まれる。
・主張に迫力が生まれる。
・交渉相手からの提案に検討の余裕ができ、不利な条件を受け入れることを防止できる。
  (4) ネゴシエーションとは説得力である。
要するに、自分の主張を相手に如何に納得させたうえで合意に持ち込むか?
・主張の納得性を高めるための論理展開と、相手の心理に対する理解を深める行動心理学的な洞察が必要。
    演繹法(三段論法)・・・大前提→小前提→結論
・誰もが納得する前提を示し、結論を導く。
例、人間はいつか死ぬ→ソクラテスは人間である→ソクラテスはいつか死ぬ。
・前提と結論を意識して、明確に展開すること。
・全ての前提を上げないと結論にたどりつけない点に注意。
    帰納法
複数の事実から類似性を見極めて、普遍的な規則を導く推論方法。
・事実から始まるので効率的に結論を導くことができる。
・ただし、一部の事実に基づいて結論を導いているのに過ぎないので、前提が真であるからといって、結論が真であるとは限らない。

ドキュメンテーション伝達手段として周囲を巻き込んで仕事を進めることができる。
  (1) 良いドキュメントの必須条件
    1)目的を明確にすること
・何のために書くのか?
・これだけは伝えたいこと、とは、何か?
・読み手に何をして欲しいのか?
    2)読み手の知識レベルに合わせる。
・読み手の知識レベルに応じてどの程度掘り下げるべきかが決まるから。
・敢えてもう一段下のレベル、を意識する。
    3)論理的に展開する。
・散文的に書かない。
・ドキュメントの結論を相手に納得させるためには論証が必要。
・論証・・・根拠や事実を示して結論の妥当性を証明すること。cf 演繹法帰納法
    4)曖昧さを排除する
・書き手が明確にすれば、内容が読み手にはっきり伝わる。
    5)スキルアップ方法
・三多の法・・・多くの本を読み、多くの文章を書き、多く推敲する。
例、ブログ等文章を他人の目にさらす。批判的に読書する。他人の文章を添削する。

プレゼンテーション  (1) 良いプレゼンテーションの必須条件
    1)目的を明確にする
・聞き手に何を伝えたいのか?プレゼンテーションの目的を明確にすること。
・目的が明確であれば、短い表現で内容を示すことができる。
・10字程度で簡潔に言えるか?
    2)相手の状況を知る
・聞き手の立場や状況、前提知識を把握すること。
・意思決定者は誰か? 意思決定者に合ったストーリーを組み立てること。
    3)最初と最後に要約する
・冒頭で聞き手の関心を引く→話の展開、結論を簡単に触れる。
・最後に内容をまとめる→記憶に残してもらう。
    4)主役は発表者である
・プレゼンテーションの存在価値は、スライドではなく発表者にある。
・スライドは補助教材にすぎない。
・聞き手は、発表者の自信と熱意にも動かされる。
・自信を持つためには、入念な準備とリハーサルを繰り返す。
  (2) 自己心理をコントロールする
プレゼンテーションで上がらないようにするためには
    1) 自己暗示
・絶対出来る、と言い聞かせる。(→自己成就的予言)
    2) 積極的思考
・プラス思考で、状況を敢えて楽しむ。
・例、こんな機会はめったにない。失敗したところで大したことはない。
    3) 気分転換
・リラックスできる状況に自分をおいて緊張を解く。
例、プレゼンの前に前方に座っている聴衆と世間話をする。
    4) スキルアップ方法
・場数を踏む。
・人前でしゃべる機会をプレゼンテーションの場ととらえて自己鍛錬する。
・他人から学ぶ
例、スティーブ・ジョブズのような有名人のスピーチから、セミナー講師の発表から、同僚から、等

リーダーシップ発揮のための行動原則(1)他人事ではなく、常に自分事で考え、結論を出す癖をつける。
(2)有言実行で、決めたことは必ずやり遂げる責任感を持つ。
(3)ビジョンを明確化して共有し、チームの一体感を醸成する。
吉本亮、「SEの勉強法」より引用)