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備忘録

ダイレクトメールで送られてきた雑誌の記事をチェック(日経ビジネス:2011.6.11)。
読める記事が以前よりも少ないような気がする。

衰退のパターン
(1)競争相手の出現、代替品の登場。安易な多角化は実を結ばない。
(2)拡大路線に舵を切ったため、価格競争の罠に落ちる。専業メーカーでも付加価値を高める勝負ができなくなった。価格以外に消費者に訴求する方法はあるはず。
(3)円高
(4)組合問題


専業メーカが生き残るための条件
(1)絶対にリストラをしないこと。新しい価値を生み出せるのは、尖った才能を持つ人材であり、彼らが最大の財産である。一匹狼のような、才能あふれる「タレント」を窓際に追いやることなく、処遇する。彼らは、企業のブランドや心意気にロイヤルティ(忠誠心)を感じるからこそ、会社にとどまってくれる。
リストラは、社員の失望を買う。一度やると、二度と立ち直れない。リストラをやると企業文化を失う。文化はカネでは買えない。
企業文化は、従業員と顧客が時間をかけて作り上げるもの。
(2)安易な上場を避ける。市場から、成長し続けることを求められるから。
企業規模が大きくならなくても、社員が幸せで、顧客に新しい価値を提供し続けられることの方が、拡大路線を突き進むことよりも重要ではないか?
例、掃除機のダイソン社。
モノが溢れる今の時代、特徴のない商品では消費者の心を捉えられない。


グループ運営の課題
・最優先で取り組むべきリスクをピックアップする(IBM社の場合は、12項目、うち、一つは、日本の首都直下型地震)。


人との心地いい距離感
「かくれた次元」(エドワード・ポール著)
(1)密接距離(0〜45cm、家族や恋人など親しい人の場合)
(2)個体距離(45〜120cm、友人と個人的会話を交わす場合)
(3)社会距離(120〜360cm、知らない人との会話や商談をする場合)
(4)公衆距離(360〜760cm、講演や公式的な面会をする場合)


ストーリーとしての競争戦略
戦略の本質は、アナリシスではなくシンセシスである。戦略を構想するという仕事は、特定の要素に対応した担当者の次元を超えている。商売全体をどう動かしていくかを考える経営者の仕事。
戦略の構想ができるかどうかは、経営者視点で商売全体を考えるセンスがあるかどうか。
戦略は、スキルではなく、センスで作るもの。
フレームワークやテンプレートなどは、初めからあるはずがない。
全ての人がセンスを持っている必要はない。100人の組織なら2,3人。そういう人が経営者として戦略を作ればよい。
センスは育てられない。本人がセンスある人に育つ。センスある人に育っていくための土壌を用意すること。
センスのありそうな人を見極めること。センスがいい人を実際に見る機会がなければ、センスがいい、とは、どういうことかがそもそも分からないから。
「これは」というセンスのある人を、商売を丸ごと動かせるような仕事での経験を蓄積させていけば、センスのいい人に育っていく可能性はある。


戦略の論理の本質は、いかにして、他社との違いを作るか?
業界平均以上の利益を上げている会社があるとしたら、競合他社との違いがあるから。
完全競争になれば、企業の余剰利潤は、ゼロ。
完全競争の一つの前提は、「みんな同じ」。その前提を壊して「違い」を構築すれば、利益が出る可能性がある。⇒如何にして他社との違いを作るか?