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備忘録

 キャリアの扉にドアノブはない/内田樹氏

朝日新聞の日曜版(2012年4月29日)で毎週掲載されているコラム。
参考になりそうな記事を見つけたので要点をメモしておく。

(1)学校を卒業して社会人になっても学ぶことは終わりになるわけではない。学びはエンドレスだが、学び続けられる人は多くない。


(2)想像力の自由さと、学ぶ姿勢のストレートさがある人は、自分の専門分野で抜きんでた仕事を成し遂げ、国際的な存在になる?


(3)学ぶ姿勢のある人は、何よりも「素直」である。つまらない先入観を持たない。生半可なリアリズムで好奇心を閉ざさないこと。素直な人に聞かれると、聞かれた方も真剣に答えようとする。


(4)人間の学びの3条件
第1:自分自身に対する不全感。自分は非力で、無知で、まだまだ多くのものが欠けている。だから、この欠如を埋めなくてはいけないという飢餓感を持つこと。
第2:その欠如を埋めてくれる「メンター」を探し当てる能力。メンターは、身近な人、外国人、故人、本や映画の中の人でもOK。自分を一歩先に連れて行ってくれる人は、メンターである。
第3:素直な気持ち。メンターを「教える気にさせる」力。オープンマインド。平たく言うと「愛嬌」。


要するに、「学びたいことがあります。教えて下さい。お願いします。」(マジックワード
これを、さらっと口に出せる人は、どこまでも成長することができる。この言葉を惜しむ人は、成長できない。
学ぶ力には、年齢も社会的地位も関係ない。いつまでも、学ぶ力を持ち続けること。