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備忘録

蟹工船

断続的ではあったが、ようやく見終える。


解説
不況日本の閉塞感を背景に人気が再燃、およそ80年を経て再び社会現象を起こした小林多喜二の名作文学を映画化。極寒の海でカニ漁と缶詰加工までを行う蟹工船を舞台に、人間扱いされなかった労働者たちが立ち上がる姿を描く。監督は、「幸福の鐘」「疾走」などの個性派、SABU。原作の大筋はそのままに、スタイリッシュな映像と意図的にぼかした時代設定で現代の観客が共感できるアレンジを加えて見せた。出演は軸となる労働者に「ハゲタカ」の松田龍平、冷酷な監督に「サヨナライツカ」の西島秀俊、他お笑いコンビTKOなど個性派が揃う。

ストーリー
カムチャッカ沖で操業する蟹工船・博光丸。漁から加工までを行うこの船には、さまざまな過去を持つ労働者たちが乗り込んでいた。船内では冷酷な監督・浅川が暴君のようにすべてを支配し、労働者たちはろくに休息も与えられない劣悪な環境のもとで働き続ける。そんな中、漁夫の新庄は死ぬ覚悟で船を脱走、幸運にもロシア船に救助される。彼我の労働者への待遇の違いに驚いた彼は、博光丸へ戻ると仲間たちに蜂起を促すのだが……。